風便り〜大切なあなたへ〜






なんでなのかな・・。

私はただ、大和と一緒にいたいだけなのに・・。

結城さんとか、香月さんとか・・。

香月さんには、まだ何もされてないけど、結城さんは、昨日の今日で、家まで来ちゃったし・・。



「・・真子」


「・・・」



私は大和を見上げた。



「絶対にお前を、あいつには渡さねえから。俺のこと信じて、ずっと俺のそばにいてくれ」


「うん」


「あの、くそババアも、お前には指一本触れさせねえからな」


「・・うん」



・・怖くないって言ったら嘘になるけど・・。

だけど、大和の存在が、すごく私の支えになってくれてるよ・・。

結城さんが、どんなに本気でも、私は大和から離れない。

香月さんが、私に何をしたって、私は大和のそばにいる・・。

泣き虫で、弱虫だけど、大和への気持ちだけは、何があっても変わらない・・。

・・それに、私には、もう一つ気になっていることがある・・。



「大和・・」


「あ?」


「風香ちゃん、大丈夫かな・・」



学校サボっちゃったから、風香ちゃんのことが、気になってしょうがないよ・・。

連絡が取れたらいいんだけど、家に携帯も置いて来ちゃったし・・。



「・・相変わらずだな。人のことより、自分の心配しろよ」



そう言って大和は、私の顔を覗き込んだ。



「うん・・でも・・」


「まあ確かに、あいつのことも、気にならねえわけじゃねえし、お前が支えてやれって言ったけど、あいつはそんなに弱い人間じゃねえだろ」


「・・・」


「幼なじみの絆ってもんは、その辺のやわな絆とは違えんだよ。俺とお前は別だけど」


「大和・・」


「お前に、あいつらの事、ほっとけって言ったけど、俺だって心配なんだよ」


「うん・・」



そうだよね・・。

風香ちゃんは、大和がクラスで唯一話す女子だもんね・・。

いつも二人が話す時は、喧嘩口調だけど、それは仲がいいから出来ることなんだよね・・。

本人たちは、そう思ってるかは、分からないけどね・・。



「昨日も言ったけど、俺たちが口を挟んでもダメなんだよ。俺たちが本当の事を話しても、あいつは、彼氏の口から聞きたかったって思うだろ」


「・・・」


「お前なら、どう思うよ?」



私なら・・。

私なら、どうして大和は言ってくれなかったの?って・・。

なんで、他の人たちから言われなきゃいけないの?

って思う・・。