風便り〜大切なあなたへ〜






「なんで、お前が泣くんだよ」


「っ・・だって・・」



私の目からは、大粒の涙が溢れてきた・・。


だって、二人はちゃんと想いあっているのに、こんなの悲しいよ・・。

私は、風香ちゃんのために、何かしてあげたい・・。

でも、事情を知ってても、何も出来ないなんて・・。

そんなの、すごく、すごく、もどかしいよ・・。



「大和・・っ・・」


「泣くなよ・・」



そう言うと大和は、私を優しく抱きしめて、背中を優しく、さすってくれた。

私は大和の優しさが嬉しくて、また涙を流した・・。



「お前、優しすぎるんだよ・・人のことばっかり優しくしてねえで、もっと自分の体を労ってやれよ」


「・・っ・・」


「俺、お前の泣き虫も、泣き顔も好きだけど、その反面、お前がすげえ心配だよ・・」


「っ・・え・・?」


「いつか、お前が消えて、失くなっちまうんじねえかって・・儚くて、脆くて、すぐに壊れちまうんじゃねえかって・・」



「・・・っ・・」



大和を見ると、とても切なそうな顔をしていた。


どうして、そんな顔するの・・?

私は、大丈夫だよ・・?

泣き虫で、弱い人間だけど・・。

だけど、大和への想いは、とても堅くて、しっかりしたものだよ・・。

大和がずっと隣にいてくれるだけで、私は生きていける・・。

たから、そんな顔しないで・・?



「大和っ・・大丈夫だよ?・・私、大和が、いてくれるだけで・・生きていけるよっ・・っ・・」



私は大和に微笑んで、大和の顔に、手を添えた。

ゆっくり大和に顔を近づけて、優しく大和に触れた。


こんなにも大和が大好きなのに・・。

私は大和の前から、消えたりしないよ・・。



「真子・・」


「大和・・大好き・・こんなに、大和を愛しているのにっ・・私っ・・っ・・大和の前から、消えたりしないよ?・・だから、大和・・安心して・・?」



そう言って私は、大和をぎゅっと抱きしめた。

大和もぎゅっと、私を抱きしめ返してくれた。