風便り〜大切なあなたへ〜






大和は少し、怒っているようだった・・。

私は訳がわからず、大和を見上げた。



「大和・・さっきのは何だったの?どうして涼くん殴ったの?」


「・・そうだな、お前には話しとくか」



そう言うと、大和は私の頭を、優しく撫でてくれた。

私は頬を少し染めながら大和を見た。



「後でゆっくり話してやるよ」


「うん・・」



私の返事を聞くと、大和は優しく微笑んでくれた。


大和の家につくと、大和はベッドに座った。

私は大和の隣に座ろうとした。

だけど、大和はいつものように、足を開いて、私の手を引くと、その間に座らせた・・。

それから、後ろからぎゅっと、私を抱きしめた。



「大和・・」


「お前、後ろから抱きしめられるの好きだろ?」


「うん・・」



そうだけど・・。

だけど、今はそうじゃなくて・・。

どうして大和が、涼くんを殴ったのか、どうして女子生徒たちに、あんなこと言ったのかが知りたい・・。



「・・俺、あの女子生徒たち、見覚えあるっていったよな?」


「うん・・」


「二ヶ月くらい前、俺、あいつらに脅されさんだよ」


「え?」



私はびっくりして、後ろを振り返って、大和を見た。

大和は優しく私の頭を撫でてくれた。



「私たちとも付き合えってな」


「・・・」


「断ったら、真子がどうなっても知らないからって」


「なにそれ・・そんなの知らない・・聞いてないよ・・」



私は少しショックだった・・。

私の知らないところで、そんな事があったなんて・・。

大和はかっこいいから、きっと、すごくモテてる・・。

私が知らないだけで、きっと、たくさん告白とかされてるのかもしれない・・。



「言っても、意味ねえからな」


「・・そんなことないよ・・私は知りたい・・」


「お前、そうやって心配して、不安になるだろ?」


「・・・」


「余計な心配は、させたくなかったんだよ」



大和は優しく微笑んだ。


だけど、大和・・。

私、どんな些細なことでも、大和のことなら知りたいよ・・。