「真子ちゃん・・守屋くんは、優しいね・・きっと私に気を遣ってくれて、二人にしてくれたんだよ・・私、守屋くんみたいな人を好きになればよかった・・」
「風香ちゃん・・」
私は風香ちゃんの腕を優しくさすった。
風香ちゃんは静かに泣きながら、ゆっくり話し出した。
「私・・昨日ね、涼と、デートするはずだったんだ・・っ・・でも、ドタキャンされて・・暇だし、外を散歩してたら・・」
「・・・」
「涼が・・女の人と歩いてて・・っ・・私、思わず、その場で問い詰めたの・・そしたら・・その人・・彼女だって・・っ・・」
「風香ちゃん・・・」
「・・しかもね、もう一人いるって・・その人は、その彼女の存在を知ってて・・三人で付き合ってるって・・っ・・」
そう言うと風香ちゃんは、私に抱きついた。
私は優しく風香ちゃんの背中をさすった。
風香ちゃん・・。
いつも元気で、明るい風香ちゃんが、こんなになるなんて・・。
何回か涼くんとは、会ったことあるけど、そんな人には見えなかったのに・・。
しかも、涼くんは、風香ちゃんの幼なじみだよ・・?
昔からの仲なのに、そんな酷いこと、平気で出来るなんて・・。
私、涼くんが許せないよ・・。
「真子ちゃん・・」
「ん?」
「・・私、生まれた時から、ずっと、涼と一緒だったの・・」
「・・・」
「・・なのに、こんな裏切り方・・酷いよ・・っ・・」
「うん・・風香ちゃんは、涼くんのこと、信じてたんだね・・」
そう言って私は、風香ちゃんの背中をポンポンと、優しく叩いて、そっと背中をさすった。
その瞬間、風香ちゃんは何が切れたように、声をあげて泣いた・・。
「風香ちゃん・・」
それからしばらく、風香ちゃんは私の胸で泣いた・・。
私はずっと、風香ちゃんの背中をさすりながら、どうして涼くんが、こんなことしてしまったのか考えたけど、結局、私にはわからなかった・・。
「真子ちゃん、ありがとう・・真子ちゃんに話して、少しすっきりした」
そう言って風香ちゃんは、私から離れると、悲しそうに笑った。
風香ちゃんのこんな笑顔、見てられないよ・・。
「風香ちゃん・・無理しなくてもいいんだよ?辛い時は、辛いって言っていいんだからね・・?」
そう言うと私は、風香ちゃんを抱き寄せた。
今にも壊れてしまいそうな風香ちゃんは、肩を震わせて、ぎゅっと私を抱きしめた。
「ありがとう・・真子ちゃん」

