風便り〜大切なあなたへ〜






私は家の前で大和を待った。

大和はすぐに来てくれた・・。



「大和・・」


「真子・・こっち来い」



そう言って大和は、私の手を取ると、暗くて、人目につかない所まで手を引いた。



「真子・・もう、離したくねえ。離さねえ」



大和は私をぎゅっと抱きしめると、私の耳元で囁いた。

私はぎゅっと目を閉じて、大和を抱きしめた。



「大和・・」



なんでだろう・・。

私、いつもより、ドキドキしてる・・。


私の心臓は、すごく速く脈打っていて、私は目を開けて、大和を見上げた。

見上げた先に、まっすぐに私を見つめる大和と目があった。

私の心臓は、その瞬間、大きく飛び跳ねて、胸が苦しくなった。



「大和・・私、大和が好きすぎて、胸が苦しいよ・・」


「真子・・その顔、反則」



そう言うと、大和は私にゆっくり顔を近づけて、優しく私の唇に触れた。


私、どんな顔してるのかな・・。

自分じゃわからないよ・・。



「真子、愛してる・・」


「うん・・私も・・」



私はそっと目を閉じて、大和の胸に顔をうずめた。

それから、指輪をぎゅっと握った。


朝はあんなに落ち込んでいたのに、今はこんなに幸せだなんて・・。

大和・・。

大和も、幸せ?


私は大和を見上げた。



「大和・・幸せ?」


「ああ、すげえ幸せだ」



そう言って、大和は優しく微笑んでくれて、私の頭を優しく撫でてくれた。

私はまた目を閉じて、大和の胸に顔をうずめると、大和をぎゅっと抱きしめた。



「大和・・大和、大好き。私、早く大和と一緒に暮らしたい。大和と離れて暮らすのは寂しいよ・・少しでも大和から離れてたくない・・」


「・・なら、今日は、俺んち来るか?」


「え?」



私はびっくりして、大和を見上げた。

大和は優しく微笑んでくれた。



「どうせあいつら、滅多に帰ってこねえし、俺も、お前と離れたくねえからな・・まあ、お前の親が、許してくれたらだけどよ」


「・・うん!」



私は満面の笑顔で答えた。