風便り〜大切なあなたへ〜






大和は私の上から退くと、私の体を起こして、膝の上に座らせた。

私は大和を見上げた。


おねだりなんて、したことないから、どうしたらいいのか、わからないよ・・。



「早くしろよ」


「うん・・でも、どうしたらいいの・・?」



私は顔を真っ赤に染めて、大和に聞いた。

大和は意地悪に笑った。



「自分で考えろ」


「そんな・・」


「・・・じゃあヒント。俺は、いつも、お前に何してる?」



何って・・。

いつも大和は、私を寝かせて、その上に覆いかぶさって・・。

・・・私がそれを、大和にやるの?

む、ムリだよ・・・。

そんなこと、できないよ・・。



「早くしろよ、忘れてねえだろ?」


「・・・」



私は意を決して、大和を思いっきりベッドに押し倒した。

大きな大和の体は、勢いよく、ベッドに倒れ込んだ。



「・・真子?」



私はそのまま、大和に覆いかぶさった。



「大和・・私、頑張る・・」


「は?いや、ちょっと待て!いろいろ、すっ飛ばすんじゃねえよ!」


そう言って、大和は急に焦り出した。



「え?」


「お前が頑張ってくれるのは、すげえ嬉しいけど、違うだろ・・?もっと簡単なことがあんだろ・・?よく考えてみろよ」



簡単なこと・・?

わかんないよ・・。

大和・・。

簡単なことって、なに・・?


私はよく考えて見たけど、これしか思い浮かばなかった・・。


大和は、私を大和の上から退かすと、私を優しく抱きしめた。



「真子・・俺にキスしてくれ」


「え?」


「それだけで、充分だ」



私はカーッと顔が熱くなって、あまりの恥ずかしさに、大和の胸に顔をうずめた。


・・あれ?

大和の心臓、すごく速い・・。


私は赤くなった顔で、大和を見上げた。



「・・真子、早くしろよ」


「うん・・」



私は、大和の首に、腕を回して、大和を引き寄せた。

心臓がドクドク鳴って、息が詰まった。

こんなにも、意識して、大和にキスするのなんて、初めてだよ・・。

私はそっと、大和に顔を近づけた。