「お前なんか、こうしてやる」
そう言うと、大和はゆっくり、私に顔を近づけてきた。
私はぎゅっと目を閉じた。
だけど、しばらくしても、何も起きなかった・・。
私は不思議に思って、うっすら目を開けた。
「期待してんじゃねえよ」
そう言って大和は、優しい笑顔で、私の両頬をつまんだ。
「やはほ・・?」
私はキョトンとしながら、大和を見上げた。
「・・・可愛い」
その瞬間、大和は私の頬から手を離して、私の後頭部に手を回して、強引に唇を重ねた。
私は苦しくなって、大和の胸を軽く押した。
だけど、大和は離してくれなかった・・。
後頭部を抑えられているから、逃げることもできない・・。
どんどんそれは激しくなって、私の頭は朦朧としてきた。
「や、ま・・と・・も・・」
「逃がさねえよ」
「ん・・」
大和のキスは、どんどん深くて、濃厚なものになっていった・・。
私は体の力が抜けてきて、大和に抱きついた。
大和は私を抱きかかえながら、ゆっくり私をベッドに寝かせた。
「真子」
「・・・」
「抵抗しないと、進めるからな?」
「・・・」
私は抵抗せずに、大和を見つめた・・。
「・・いいんだな?」
「・・・」
私は、小さく頷いた。
下にはお母さんがいるし、祐也と結依がいつ勝手にドアを開けて入ってくるかもわからないのに・・。
私は大和に手を伸ばした。
大和は私の手を、優しく握ってくれた。
「大和・・・大和が・・ほしい・・大和・・愛してる・・」
「煽るんじゃねえよ・・」
そう言って大和は、私の上に覆いかぶさった。
「・・ねえ、大和・・」
「なんだよ?」
「どうして、バイト始めたの・・?」
「・・・今、この状況で、その話かよ」
そう言って大和は、小さく笑った。
「うん・・ねえ、どうして・・?」
「・・教えてほしいか?」
「うん・・」
「・・じゃあ、お前が上手に、おねだり出来たら、教えてやるよ」
「え?」
「俺を、その気にさせてみろ」
そう言って大和は意地悪に笑った。

