風便り〜大切なあなたへ〜






目が覚めると、私は、自分のベッドに横になっていた。

目には、冷えたタオルが乗せられていた。

私は、手に温かい温もりを感じて、タオルを取って、視線を向けた。

視線の先には、大和が私の手を握って、安心したように、寝息をたてていた。



「大和・・」



部屋の時計を見てみると、お昼を回っていた。

私は、ベッドから体を起こした。



「・・真子、大丈夫か?」



寝ていたと思っていた大和が、目を開けて、心配そうに私を見ていた。



「大和・・起こしちゃった?ごめんね」


「・・それよりも、お前、もう大丈夫なのか?目の腫れは、少し引いたみてえだけど・・」



そう言って、大和は心配そうに私の顔を覗き込んだ。

私は少しドキッとして、心臓が跳ね上がった。



「うん・・もう大丈夫だよ」



そう言って、私は微笑んだ。

私の頭は、もう全然痛くなかった・・。

大和は、大きく息をはくと、安心したように言った。



「・・・よかった」


「ごめんね・・」


「お前・・もうちょっと俺を信じろよ。俺が、こんなに心配するのも、誰かのために必死になるのも、お前にだけなんだからな」


「・・・うん」


「また、お仕置きが必要だな?」



そう言って、大和は意地悪に笑った。

私は、大和のお仕置きが苦手で、ぎゅっと目を閉じて、大きく首を横に振った。



「や、やだっ」


「冗談だよ、そんなに嫌がるなよ・・」



そう言った、大和の声は寂しそうだった。

私は小さく笑って、大和の手を取った。



「大和・・これで、許して?」



そう言って、私は大和の手の甲にそっとキスを落とした。


今の私には、これが限界だよ・・。

これで、大和、許してくれるかな・・?


私は大和を見上げた。

大和の顔は、真っ赤に染まっていた。

そんな大和を見て、私の顔は、もっと赤く染まった・・。

私は恥ずかしくなって、俯いて、ぎゅっと目を閉じた・・。



「真子」


「・・・」


「お前・・こんなことして、ただで済むと思うなよ?」


「・・・」


「真子、顔あげろよ」


「・・・」



私は恥ずかしかったけど、ゆっくり顔をあげて、大和を見た。