風便り〜大切なあなたへ〜






「ごめん・・ごめんね・・っ・・大和っ・・私っ・・っ・・」


「もう泣くなよ・・こんなに目、腫らしちまって・・可愛い顔が、台無しだろ?」



そう言って、大和は優しく微笑むと、私の背中をポンポンと、優しく叩いてくれた。



「っ・・大和っ・・」



私の目から、また大粒の涙が溢れてきた。

大和の優しい笑顔を見るたび、大和に優しく触れられるたび、私の心は、温かくなって、涙が止まらなかった・・。


大和・・。

ごめんね・・。

こんな私で、ごめんね・・。



「真子・・・お前、昨日の夜から、ずっと泣いてたのか?」


「・・っ・・」



私は返事をする代わりに、小さく首を、縦に振った。



「ごめんな・・・こんなに不安にさせちまって・・」



そう言って、大和は少し辛そうな顔をした。



「っ・・」



私はぎゅっと目を閉じて、小さく首を横に振った。


大和が謝る必要なんて、ないんだよ・・。

ただ、私が勝手に不安になっただけで、大和は何も悪くないよ・・。

だから、謝らないで・・?

そんな、辛そうな顔しないで・・?


私は、大和の顔にそっと手を添えると、ゆっくりと大和に顔を近づけた。

唇と唇が、そっと触れるだけの、優しいキス。

大和は、目を見開いて、驚いた顔をしていた。

私が、自分から大和にキスをしたのは、これで2回目・・。

大和が寝てる間にしたことは、除いてだけど・・。

私は涙を流しながら、大和に優しく微笑んだ。



「・・大和・・っ・・大和は、何も・・悪く、ないよ・・?だ、からっ・・そ・・な顔・・しないでっ・・?」


「真子・・」



そう言って大和は、私をぎゅっと抱きしめてくれた。

私は、指輪をぎゅっと握りしめた。



「真子・・・頭は、痛くないか?」



そう言って大和は私から少し離れると、私の顔を覗き込んだ。


私は、ずっと昨日の夜から、泣きすぎて、頭が痛かった・・。



「っ・・うん・・・痛い・・」



私がそう言うと、大和は、優しく私を抱きしめてくれて、優しく頭を、何回も撫でてくれた。



「・・お前の頭が、痛くなるなるまで、こうしててやる」


「・・っ・・大和・・」


「お前、ずっと寝てねえんだろ?・・少し、寝ろよ」


「っ・・うん・・」



私は大和に体を預けて、目を閉じた。

大和の暖かい体温と、大和の腕に包まれている安心感が心地よくて、私の意識はすぐに遠のいていった。

薄れて行く意識の中、大和の声が聞こえた。



「真子・・お前を、ずっと愛してる・・もうお前を、不安にさせたりなんか、絶対にしねえからな・・」



大和・・。

私も、ずっと、ずっと、大和を愛しているよ・・・。

勝手に不安になって、ごめんね・・。

大和・・。

私、弱くて、ごめんね・・。