風便り〜大切なあなたへ〜






その日、大和は私の家に泊まった。

私に何もしないという約束で、一緒の部屋で寝させてもらえることになった。



「お父さんのパジャマ、大和には小ちゃいね」


「そうだな」



大和がそう言うと、私と大和は顔を見合わせて笑った。

大和は着替えも何も持って来てなかったから、お父さんのパジャマを借りた。

だけど、背の高い大和には、お父さんのパジャマは小さかった。

大和はお母さんが出してくれた、来客用の布団に大の字に寝転がった。

私は電気を消して、ベッドに入った。



「大和、18で結婚許してもらえて、よかったね。私、こんなに嬉しい誕生日初めてだよ」


「真子・・」


「さっき、大和が自分のこと、包み隠さず話してたの聞いて、大和がカッコよく見えたよ」


「お前の家族には、嘘はつきたくなかったからな」



そう言って大和は、微笑んだ。

私は嬉しくて、指輪をぎゅっと握った。



「それに・・大和、敬語使えたんだね。途中から、地が出ちゃってたけど・・」



そう言って私は笑った。



「うるせえよ・・・なあ」



大和はぶっきら棒に言うと、布団から体を起こした。



「ん?」


「・・・そっち行ってもいいか?」


「え?」


「なにもしねえから」


「・・・うん」



私が返事をすると、大和はのそっと、私のベッドに潜り込んできた。

そのまま大和は、私をぎゅっと抱きしめた。



「すげえ、落ち着く」


「私も・・大和に抱きしめられてると、守られてるようで、安心して落ち着くよ」



そう言うと、私も大和をぎゅっと抱きしめた。

大和の鼓動と温もりが伝わってきて、私はそっと目を閉じた。



「もっと、こっち来いよ」


「え?」



そう言うと大和は、私の足に、大和の足を絡めてきて、私の腰をぐっと引き寄せた。



「や、大和・・何もしないって・・」


「なんだよ、これぐらいいいだろ?」


「・・・」



いつも以上に大和に密着して、私の鼓動は一気に速くなった。

顔に熱が集中して、私はぎゅっと目を閉じた。


こんなんじゃ、寝られないよ・・。