大和はしばらく固まっていたけど、すぐに柔らかい表情で微笑んだ。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「そんなに硬くなるなよ!何か言いたいことがあれば、遠慮なく言ってくれ!」
そう言ってお父さんは、また大和の背中をバシバシ叩いた。
大和はそんなお父さんの言葉に、なにか考えるような素振りをした。
私は、大和を見上げた。
「じゃあ・・せっかくの機会なので」
そう言うと、大和は私の手を取って、ぎゅっと握った。
「大和?」
「・・・俺が18になったら、真子さんを俺に下さい」
そう言って、大和は深く頭を下げた。
大和の一言で、リビングが静まり返った・・。
お父さんも、お母さんも、祐太も、結依も、びっくりした顔で、私と大和を見た。
大和は頭を上げると、言葉を続けた。
「今日、真子にプロポーズしました。婚約指輪も、ちゃんと渡してあります。真子からも、返事はもらってます」
「大和・・」
「絶対に不幸にはさせません。必ず幸せにさせてみせます。死ぬまで愛し続けます。死んでも愛し続けます」
「・・・」
「真子は俺の命です。俺の全てです。真子がいないと生きていけません」
「・・っ・・・」
「学生結婚には、いろんな問題があることも分かってます。だけど、もう、真子から離れられません」
「・・・っ・・」
「真子さんを僕に下さい。お願いします」
そう言って大和はまた深く頭を下げた。
私は途中から、涙が溢れてきた。
もう今日は泣かないって思っていたのに、予想外の展開で、私はすごくびっくりした。
大和が本当に私とのことを、真剣に考えてくれてるってわかって、すごく嬉しかった・・。
大和は、私の手をぎゅっと強く握りしめてくれた。
私も、大和の手をぎゅっと強く握り返した。
「・・・守屋くん、ちょっとそこに座りなさい。真子も座りなさい」
いつになく、真剣な声と表情をしたお父さんに、私は緊張して、不安になった・・。
私と大和は、今いる場所の床に、正座して座った。

