風便り〜大切なあなたへ〜






「18つっても、その時は、まだお前は16だし、俺も、お前も、学生だから難しい問題だってことは分かってる」


「大和っ・・」


「だけど、俺はもう、お前しか愛せないし、他のやつのことなんて、目に入らねえよ」


「・・・」



大和、私も一緒だよ・・。

私も、大和しか愛せない・・。

他の人なんて目に入らないよ・・。

私には大和だけだよ・・。



「形だけでもいいから、早くお前と一緒になりてえんだよ」



そう言うと大和は、ぎゅっと強く、私を抱きしめた。

私は嬉しくて、返事をしたかったけど、嗚咽が邪魔をして、うまく喋れなかった・・。


大和・・。

私も早く、大和と結婚したい・・。

私、世間のことなんて、どうでもいいよ・・。

大和と一緒になれるなら、どんな事だって耐えられるよ・・。


私は返事をする代わりに、大和をぎゅっと抱きしめて、小さく首を縦に何回も振った。



「ありがとう、真子」



大和は私の頭を優しく撫でながら、そう言ってくれた。

・・大和の腕の中って、どうしてこんなに安心するんだろう。

ずっと胸が高鳴ってるのに、すごく落ち着いて、気持ちがいい・・。

ずっとこのまま、大和に抱きしめててもらいたい・・。


大和、大好きだよ。

すごく愛してる。

私、早く大和と結婚したい・・。

きっと大和は、したいんじねえよ、するんだよ、って、言ってくれるんだろうな・・。

なんだか、大和の腕の中、すごく心地よくて、眠くなってきた・・。



「大和」


「あ?」


「大好き・・」


「ああ、俺も大好きだ」


「・・・」


「真子?」


「・・・」


「なんだよ、寝ちまったのか・・」



夢うつつの中で、大和の声が聞こえた気がした。

生暖かい風が、草木を揺らす音と共に、低くて柔らかい、優しい声が、私の耳に届いた。



「・・・俺が、じいさんになって、お前が、ばあさんになっても、お前のことを愛し続けてやるからな」