風便り〜大切なあなたへ〜


ー 守屋くん視点 ー





「あー・・真子に会いてえ・・」



真子と会わなくなってから、数日が経った。


あいつ、今どうしてんだろうな。

まあ、あいつのことだから、毎日、ちゃんと学校には行ってるよな。

・・・俺、あいつを守りてえから別れてほしいなんて言ったけど、今冷静になって考えてみたら、べつに別れなくても、もっと他に良い方法があったんじゃねえか?

あの時は、感情任せで、あんなこと言っちまったけどよ・・。

つっても、今更だけどな・・。


ベッドに寝転がって、真子のことを考えていたら、携帯のバイブがポケットの中で震えた。



「誰だよ、こんな朝っぱらから・・って、もうこんな時間かよ」



メールの送信者を見ると、結城さんからだった。


なんだよ、あの人からとか珍しいな。

あの時、結城さんに会わなかったら、俺ら、今頃楽しくやってたはずなのによ。

・・って、写真か?


俺は、送られてきた写真を見て、自分の目を疑った。



「なんだよ・・これ・・・」



俺の目に飛び込んで来たのは、目を疑いたくなるような真子の姿だった。

片頬が赤く腫れて、涙でぐじゃぐじゃの顔・・。

制服も少し乱れていて、とてもじゃねえけど、まともに見えなかった。

俺は急いで家を飛び出した。


なんだよ、あれ!

そういえば、結城さんって鬼畜でドSだったな・・。

真子のこと、気に入ってたみてえだから、あいつ真子に手、出しやがったな!

くそっ、真子にあんなことして、絶対に許せねえ!

ぶっ殺してやる!

つーか、なんであの人が学校にいんだよ!


送られてきた写真の風景は、屋上からだった。

俺は休むことなく、自転車をすっ飛ばした。

そのおかげで、いつもは自転車で10分はかかる道を半分の5分で学校についた。

俺は急いで屋上に向かった。

勢いよく屋上の扉を開けると、送られてきた写真よりもっとひどい、真子の姿が、目に飛び込んできた。



「真子!・・・てめえ、真子に何してんだよ!」



そう言って、俺は結城さんに掴みかかった。