風便り〜大切なあなたへ〜






声にならない声も虚しく、結城さんの片手は私の制服のボタンに伸びてきた。



「や、やだ!やめて!」



「うるせえな、黙ってろ」



そう言って頬を平手で強く叩かれた。



「・・っ・・」



叩かれた頬が、ジンジンして痛い・・。

私はもう頬の痛みと、涙でぐじゃぐじゃの顔で、自分が泣いているのかも、わからなくなってきた。



「・・ぅっ・・っ・・」


「お、いいねー、その顔」



そう言うと結城さんは、器用にポケットから携帯を取り出して、カシャっと音を立てて、私の写真を何枚か取り出した・・。



「・・やだ・・取らないで・・っ・・」


「守屋を守りたくねえのかよ?」


「っ・・・守り・・た、い・・」


「じゃあ、俺に逆らうな」


「・・・っ」


「あいつにも、送ってやろうな?」



そう言って結城さんは、私の顔を覗き込んだ。


「ぇ・・や、やめて・・!」


「なんでだよ?あいつに会いたいんだろ?守屋のやつすっ飛んでくるぜ?俺は約束は守る主義だからな」



私は結城さんの言葉を聞いて、血の気が引いた。


やだ・・!

やめて・・!

守屋くんに、こんな姿見られたくないよ・・!



「・・嫌だよ・・送らないで・・っ・・」


「もう遅い、送ってやった」



結城さんの言葉を聞いて、私は全身の力が抜け、ヘナヘナと地面に崩れるように座り込んだ。


・・やだ・・やだよ・・。

・・守屋くん、来ないで・・。

・・来ちゃ、嫌だよ・・。



「・・っ・・守屋く、ん・・」


「俺はあいつが来るまで、楽しませてもらうからな」



そう言いながら、結城さんは私のシャツのボタンを外して、私の胸元に顔を埋めた。