風便り〜大切なあなたへ〜






結局、一限目の授業、さぼっちゃった・・。

チャイムが鳴って、だいぶん経つのに、私の涙は、なかなか枯れてくれない・・。

なんかもう、全部どうでもよくなってきた・・。


私はフェンスに近づき、屋上から下を見下ろした。


・・ここから落ちたら、死ねるのかな・・?

そしたら、こんな辛くて苦しい想い、しなくてもいいのかな・・?



「守屋くん・・」



私はフェンスに足をかけた。

だけど、守屋くんの笑顔を思い出して、私はフェンスから足を下ろした。



「・・・」


「なんだ、やめたのかよ」



後ろから声が聞こえて、びっくりして私は振り返った。

朝も聞いた、嫌な声・・。

振り向いた先には、やっぱり・・。



「・・・」


「そこから落ちたら、楽になれるぞ?」


「・・・」


「自分で落ちる勇気がないなら、俺が落としてやろうか?」



そう言って、結城さんは私に近づいてきた。


「・・・悪魔」


「冗談だよ」



そう鼻で笑いながら、結城さんは私を挟んで、フェンスに手をかけた。

ガシャンと音を立て、後ろのフェンスが揺れた。



「もっと泣けよ」



無表情でそう言うと、結城さんは私の首を掴むみ、また強引に唇を重ねてきた。

首を掴まれた手に、少し力を入れられて、私は苦しくて、顔を歪めた。

頬を伝う涙も、止まらない・・。

それどころか、また勢いよく溢れてきた・・。



「あー・・やべー、その顔、最っ高ー・・」


「・・んぅ・・やめ・・」



この人、おかしいよ・・。

頭のネジ、どっかいっちゃってるよ・・。



「・・ん!」



私の口を割って、気持ちの悪いものが、中に入ってきた。

守屋くんのものとは全然違い、気持ち悪くて、私はどんどん気分が悪くなってきた・・.。

そのまま顎を舐められて、首から手をどけてくれたかと思うと、その手は胸の方に落ちてきた。

私は手で結城さんを押し退けようとしたけど、その手も掴まれて、押さえられた。


もうやだ・・。

気持ち悪いよ・・。

もう、私に触らないで・・。