風便り〜大切なあなたへ〜






「あんたが俺の取り引きを断ったら、あんたらの運命終わんだよ」


「・・・」


「二度と守屋と会えなくしてやる」


「・・・」


「わかるか?お前じゃなく、あいつが危険な目に合うんだよ」


「え・・?」



私はうっすら目を開けて、結城さんを見た。

結城さんは、ニヒルに笑った。



「あんたが俺の取り引きを断ったら、守屋の命が危ないって言ってんだよ」


「守屋くんの・・命・・?」


「あの女、守屋殺して、自分も死ぬかもなー・・」


「え・・・」


「香月さんなら、やりかねない」


「・・・」



結城さんは、私の顎をグイッと持ち上げた。



「いいのか?あんた。守屋を守らなくて」



私はぎゅっと目を閉じた。



「やだ・・そんなの嫌だよ・・私、守屋くんを守りたい・・」


「・・・取り引き、成立だな」



そう言うと結城さんは、また強引に唇を重ねてきた。

私は気持ち悪くて、嫌だったけど、抵抗しなかった・・。


守屋くん、ごめん・・。

私、守屋くん以外の人とキスしたくないよ・・。

でも、私、我慢するよ・・。

これは、守屋くんを守るためだもん・・。

私は守屋くんを守るためなら、なんでもするよ・・。

だから、守屋くん・・。

もう、安心して・・?、


しばらくして、結城さんは私から離れた。

私は地面に座り込んで泣いた・・。



「あんたの携帯かせ」


「・・・」



私は言われた通り、カバンから携帯を取り出して、結城さんに渡した。



「俺の登録しといたから、呼んだらすぐに来いよ」



そう言って結城さんは、私の携帯を放り返した。



「じゃあな」



それだけ言って、結城さんは泣いている私を置いて、行ってしまった。



「・・っ・・守屋く、ん・・」