風便り〜大切なあなたへ〜






ゴールデンウィークが終わるまで、あと二日あったけど、私は家に帰った。

守屋くんは、家まで送るって言ってくれたけど、私はそれを断った・・。


ちょっとの間だったけど、幸せな毎日だったよ・・。


ゴールデンウィークが開けた次の日から、守屋くんは学校に来なくなった。

毎日届いていた、守屋くんからのメールも、電話も、一切こなくなった。

私は毎日、枕を濡らした。



「小林、ちょっといいか?」


「 はい・・」



放課後、私は小野先生に呼ばれて、生徒指導室に行った。


・・ゴールデンウィーク前、守屋くんとここで、先生に注意受けたっけ・・。

あの時と違って、今は、私と先生だけ・・。



「・・小林、守屋はどうした?最近来てないけど、お前何か知ってるか?」


「ぁ・・いえ・・知りません・・」


「・・お前も最近、元気ないな?守屋と別れたか?」



そう言って先生は、爽やかにハハッと笑った。



「・・・」


「え・・マジか?」



びっくりしたような顔で先生は私を見た。


私だって、別れたって実感ないよ・・。

だって、嫌いで別れたんじゃないもん・・。


私は胸が苦しくなって、必死で涙がでてこないように我慢した。

人から言われると、結構こたえる・・。



「じゃあ、俺にもチャンスあるか?」



先生は真剣な顔で言った。



「・・ないです」


「いやー、ちょっとくらいは、あるんじゃないか?」


「ないです」


「即答かよ!」



そう言って先生は、ちょっと淋しそうに笑った。



「・・・」


「小林、真面目な話、お前、一人で抱え込むなよ?」


「え・・?」



先生は心配そうに私の顔を覗き込んだ。