風便り〜大切なあなたへ〜






「結城さんが、お前のこと俺にとって何でもないってわかったら、すぐにお前を置いて行くかと思った・・だけど違った」


「・・・」


「あいつ、ババアに報告するって言ってたから・・お前、危ねえんだよ」


「・・・」


「だから、俺と別れてくれ・・お前のこと好きだし、愛してる・・だからお前を守りてえんだよ」


「守屋くん・・・」


「真子・・頼む・・」



守屋くんの声は震えていた。

私は守屋くんの顔にそっと手を添えて、優しく微笑んだ。



「・・うん・・」



私がそう返事すると、守屋くんの目から、私の顔に雫が落ちてきた。



「泣かないで?守屋くん・・」


「・・っ・・」



私は守屋くんの首を抱き寄せると、ぎゅっと抱きしめた。

守屋くんも、私をぎゅっと抱きしめてくれた。



守屋くん、ありがとう・・。

私のために、辛い決断をしてくれたんだね・・。

私、本当は、守屋くんから離れたくないけど、だけど、守屋くんが傷つくのはもう嫌だよ・・。

私がそばにいなくて、守屋くんが安心できるなら、私、どんなことでも我慢するよ・・。



だから、守屋くん、泣かないで?

私に、笑顔を見せて?

ずっと笑っていて?

私、守屋くんの笑顔が大好きだから、悲しい顔は見たくないよ・・。



「守屋くん、泣かないで?・・私、守屋くんの笑顔が大好きだよ・・」


「うるせえ、泣いってねえよ・・っ」



守屋くんは泣きながら、私に笑顔を見せてくれた。

涙でぐちゃぐちゃの顔だったけど、やっぱり守屋くんの笑顔は、輝いて見えるよ。


私はいつまでも、守屋くんが大好きだよ・・。

これからもずっと、この気持ちは変わらないよ・・。

ずっと、ずっと守屋くんを、愛してる・・。