風便り〜大切なあなたへ〜






いつもより力強いその腕に、私は胸が締め付けられて、涙が溢れてきた。


「嫌だよ・・守屋くん・・嫌だよ・・」


「真子・・」



そう呟くと、守屋くんは私に、強引に唇を重ねた。

私の涙はもっと溢れてきて、うまく息もできなかった・・。



「・・んぅ・・」


「・・真子、愛してる」



わかんないよ・・。

守屋くん、どうしてキスするの・・?

私と別れたいって言ったのに、どうしてそんな甘い言葉を囁くの・・?


守屋くんのキスは、どんどん深くて甘くなっていった。

私は苦しくて、守屋くんの胸を小さく叩いた。

だけど、守屋くんは私を離してはくれなかった・・。



「んぅ・・ん・・」


「・・・」



私はもう立ってられなくなって、守屋くんにしがみつくと、守屋くんはそのまま私を、ベッドに優しく押し倒した。

守屋くんは私の上に覆いかぶさって、私を見下ろした。

私は泣きながら守屋くんを見た。



「真子・・好きだ、愛してる・・だから、俺と別れてくれ・・頼む・・」


「・・ん・・」



守屋くんは、また強引に、唇を重ねながら合間合間に話しだした。

私は守屋くんのキスで、守屋くんの言葉が頭に入ってこなかった。



「お前を、守りたいんだ・・」


「・・んぅ・・」


「・・そのままでいいから、聞いてくれ」


「・・・は・・ぁ・・」


「・・お前と、初めて会った時、俺、顔に傷できてたよな?・・」


「・・ん・・」


「あれ、ただの、喧嘩の傷じゃ、ねえんだよ・・」



そこまで言うと、守屋くんは優しく私を抱き起こして、そのままぎゅっと私を抱きしめた。

私はぼーっとした頭で、守屋くんの話を聞いた。



「・・前に、小野に喧嘩してるとこ、見て見ぬ振りされた時、あの後、俺、めちゃくちゃキレて、ヤバイ奴らに喧嘩売った」



私は涙で霞んだ目で、守屋くんを見た。