風便り〜大切なあなたへ〜






部屋に入ると、二人でベッドに腰かけた。

守屋くんは、私をぎゅっと抱きしめて、辛くて、苦しそうだった。



「真子・・お腹、大丈夫か?」


「え?」



そう言って守屋くんは、私のお腹を優しく触った。

私は不思議に思って、守屋くんを見上げた。

殴られた時、守屋くんはまだあの場所にいなかったのに、どうして知ってるの・・?



「ごめん・・ずっと見てた」


「え?」


「あいつが、お前を置いていくのをずっと待ってた。だけど・・・」



守屋くんは、とても辛そうだった・・。


守屋くん・・。


私は守屋くんを優しく抱きしめた。

ちょっとでも、守屋くんの辛さが、苦しみが、和らいでくれるなら・・。



「守屋くん・・」


「だけどあいつ、お前を気に入って、連れて行こうとした。俺はもう我慢できなかった・・」


「・・私は、守屋くんが来てくれて、嬉しかったよ?」



私は守屋くんを見上げて、小さく微笑んだ。



「・・真子・・俺と、別れてくれ・・」


「・・え?」


「・・お前を、守りたい」


「・・・」



・・・守屋くん?

何言ってるの・・?

私の聞き間違えかな?

・・今、別れたいって・・・・。



「・・や、やだ!」


「真子・・」


「なんで?どうして?そんなの嫌だよ・・!」



私はベッドから立ち上がって、守屋くんを見下ろした。


なんで?

なんでそんなこと言うの?

こんなに、守屋くんのこと大好きなのに・・。

こんなに守屋くんが愛おしいのに・・。

守屋くんは、私が嫌いになったの・・?

なんではっきり言ってくれないの・・?



「なんで?守屋くん、私のこと嫌いになったの・・?」


「・・真子・・愛してる・・」


「わかんないよ・・じゃあなんで・・?なんでそんなこと言うの・・!?」


「・・・」



守屋くんは、ベッドから立ち上がって、私をぎゅっと抱きしめた。