「どうした?」
守屋くんは足を止めて、私を振り返った。
「大和・・」
「なんだよ?」
そう言って守屋くんは、心配そうに私の顔を覗き込んだ。
私は守屋くんに、どう伝えたらいいのか考えてなかった・・。
口を開いたけど、言葉が出てこない・・。
「真子?」
「大和、あのね・・その・・」
「なんだよ?」
「うん・・」
「なんだよ?体、辛くなったか?言いたいことがあるならはっきり言えよ?」
守屋くんは心配そうな顔で、私の頭に手をおいた。
「・・ううん、ごめん、やっぱりなんでもない」
私は少し戸惑いながら微笑んだ。
守屋くんは納得がいかないような顔をしていたけど、何も言わなかった。
「ほら、行くぞ」
守屋くんはぶっきら棒にそう言うと、手を差し出してくれた。
私は嬉しくて、守屋くんの手をぎゅっと握って、歩き出した。
私と守屋くんは駅前通りを少しぶらぶらすることにした。
人は多かったけど、歩けないほどでもなかったし、いろんなショップが入っているから時間つぶしにはちょうど良かった。
私は小さな雑貨屋さんを見つけて、守屋くんの手を引いた。
「ねえ大和、ここ見てもいい?」
「おう」
守屋くんはそう笑顔で答えてくれた。
守屋くんと中に入ろうとした時、私は守屋くんと繋いでいない方の腕を、勢いよく誰かに引っ張られた。
「わっ・・」
「おい、待てよ」
「・・・えっと、誰?」
引っ張られた方を見ると、知らない男の人が私の腕を掴んで立っていた。
「はあ?お前が誰だよ」
「え?」
「こいつに触んじゃねえ」
そう言って守屋くんは、私の腕を掴んでいた男の人の手を、私から引き剥がした。
「あ?こいつ、てめーの何なんだよ?」
・・この人、守屋くんの知り合いかな?
でも、なんで私の腕掴んだんだろう・・。
「・・・なんでもねえよ」
「え・・」
守屋くんは私の手を離して、眉間にシワを寄せてそう言った。
守屋くん・・?

