風便り〜大切なあなたへ〜






駅から出ると、一旦ビジネスホテルに守屋くんと戻った。

守屋くんは部屋に入るなり、私を抱きしめた。



「大和?」


「ずっと我慢してたから、ちょっとこのままでいろ」


「・・うん」



私も守屋くんの背中に腕を回して、目を閉じた。



「・・今日のお前、すげえ可愛かった」


「えっ」


「何回も、襲いたくなった」


「・・・」


「でも、俺は我慢する」


「・・ごめんね、ずっと待っててもらって・・」



そう言って私は、ぎゅっと守屋くんを抱きしめた。

守屋くんは、ずっと我慢してくれているのに、私はまだなんの覚悟もできてない・・。

だけど、ゆっくりでいいから、私も守屋くんにもっと触れたい・・。

手をつないだり、抱きしめたり、キスするだけじゃ物足りないよ・・。



「守屋くん・・私・・守屋くんにもっと触れたい」


「え・・?」


「・・手、つないだり、抱きしめたり、キスするだけじゃ、私、物足りないよ・・もっと守屋くんを感じたい・・」


「お前・・自分が何言ってんのかわかってんのか?」


「・・・うん」



私の心臓は、爆発するじゃないかと思うくらい、ドクン、ドクンと耳の近くでうるさく鳴っていた。

息も詰まって、胸が苦しくなった。

守屋くんの顔は、恥ずかしくて見れなかった。

そのかわに、私は守屋くんをぎゅっと抱きしめた。



「真子」


「守屋くん・・」


「名前で呼べよ」


「うん・・大和・・」


「・・・いいんだな?」


「・・・うん」



私の返事を聞いて、守屋くんは私の顎に手を添えると、ゆっくりと私の顎を持ち上げた。

守屋くんの顔がだんだん近づいてきて、私はゆっくり目を閉じた。

唇に柔らかいものが、そっと触れると、それはすぐに離れていった。

守屋くんの顔が近くて、守屋くんの熱い吐息が鼻にかかって、私は胸の奥が熱くなった。

身体中が熱を帯びて、全身が熱くなった。



「真子・・本当にいいんだな?」


「・・・うん」



私がそう言うと、さっきとは違う強引なキスが降ってきた。

私はぎゅっと目を閉じた。