風便り〜大切なあなたへ〜






「なんだよ、不安って」


「・・・」


「言えよ」


「・・・」



・・言えないよ。

守屋くんが、私を騙そうとしてるんじゃないかって、疑ってたなんて・・。



「言わねえと、ここでキスするぞ」


「・・・」


「いいんだな?」


「・・うん」


「・・・」



私は守屋くんを見て、ぎゅっと目を閉じた。

周りには、あんまり人はいなかったし、もう抱きついちゃってるから、どうなってもいいよ・・。



「・・・ばーか」



そう言って守屋くんは、私のおでこをぺちっと優しく叩いた。

私はびっくりして目を開けて、守屋くんを見た。



「してもいいなら、お仕置きにはなんねえだろ」


「守屋くん・・」


「聞こえねえな」


「大和・・」



私は守屋くんの優しさが嬉しくて、胸の奥が熱くなった。

鼻の奥がツンとして、出てこようとする涙を必死で我慢した。



「・・泣くなよ」


「泣いてないよ・・」


「泣いてんだろ」



そう言って守屋くんは、私の頭を優しく撫でてくれた。

頑張って耐えていた涙は、守屋くんの手によって溢れ出した。



「ごめん・・ごめんね、守屋くん・・」


「気にすんな」



守屋くんは私の頭を抱き寄せて、胸に優しく抱きしめてくれた。


私は背中に、人の視線を感じたけど、そんなのはどうでもよかった・・。


私はもう、守屋くんしか見ないよ・・。

これからもずっと、何があっても・・。

ごめんね、守屋くん・・。

もう疑ったりしないからね・・。

ずっとずっと、私は守屋くんを信じるよ・・。