風便り〜大切なあなたへ〜






守屋くんは私の涙が枯れるまで、ずっと抱きしめてくれていた。



「少し落ち着いたか?」


「・・うん、ごめんね」


「いや・・俺こそ、すまなかった」



そう言って守屋くんは、ぎゅっと私を抱きしめた。

私も守屋くんをぎゅっと抱きしめて、守屋くんの胸に顔を埋めた。



「・・俺、嬉しかったんだよ」


「え?」


私は守屋くんを見上げた。

守屋くんは私を見下ろして、優しく微笑んだ。



「お前から、キスしてくれたのが」


「・・・」



私はさっきのことを思い出して、恥ずかしくて、顔が赤くなっていくのが自分でもわかった。



「あの時、自分を抑えようと風呂場に駆け込んで、自分を落ち着かせようとしたけど、風呂から上がるとお前の顔、真っ赤で、可愛くて、愛おしくて、我慢できなかった・・」


「・・・」


「・・俺を信じてくれてたのに、すまなかったな」


「守屋くん・・」


「・・聞こえねえよ」


「・・大和」



それから守屋くんは、私にお風呂にいくように言うと、私から離れた。

私はお風呂についている鏡を見て、さっき首に感じた痛みがなんなのか理解した。

私の首には、赤いマークがついていた。

私はそれに、そっと触れた。


守屋くん・・。

私、本当に守屋くんに、大事にしてもらってるんだね・・。

ありがとう、守屋くん・・。

私も早く、そんな守屋くんに答えてあげたい・・。


そう思ったら、胸が熱くなった。

私はお風呂場で、ひっそり泣いた。


私、本当に、泣き虫だね・・。


私がお風呂から上がると、守屋くんはテレビをつけながら、眠っていた。

私は守屋くんに近づいて、守屋くんの頭を撫でた。

いつもは撫でてもらってるけど、ずっと私も守屋くんの頭を撫でたいと思っていた。


守屋くん、背が高いから、なかなか撫でられないもんね・・。

守屋くんの寝顔、とても愛おしく感じるよ・・。


私は自然と頬が緩んで微笑んだ。



「・・お前、幸せか?」