風便り〜大切なあなたへ〜






しばらくして、守屋くんはお風呂から出てきた。

だけど、私は目のやり場に困った。

守屋くんは、上半身裸で出てきた。



「悪い、待ったか?」


「う、ううん・・」



私は恥ずかしくて、守屋くんを見れなかった。


どうして上、着てないの・・?

男の子って、そういうものなの・・?


私は、風呂上がりのお父さんを思い出した。

だけど、パジャマを着ているお父さんしか思い出せなかった。



「真子?」


「・・・」



守屋くんを見ない私に、守屋くんは心配そうに、私に近づいてきた。

私は、目のやり場に困って俯いた。



「どうしたんだよ?」



そう言って守屋くんは、私の顎を持ち上げた。

私の目線の先に、守屋くんの身体が飛び込んできて、私はどこを見ていいのかわからず、目を泳がせた。



「・・お前、すげえ顔真っ赤だな」


「・・・」



そう言って守屋くんは、強引に私に唇を重ねた。

守屋くんが離れていくと同時に、私の視界が大きく変わった。

私は守屋くんに押し倒されて、ベッドに倒れこんでいた。



「真子」



守屋くんは、私の名前を呟くと、私の上に覆いかぶさった。

私は、顔に熱が集まっていくのがわかって、小さく息が詰まった。

心臓の音が耳元で聞こえてきて、胸が苦しくなった。


守屋くんが近い・・。

こんなの、恥ずかしすぎるよ・・。

いつもとは違う守屋くんに、私はぎゅっと目を閉じた。



「・・・悪い、真子」



そう言って守屋くんは、また強引に唇を重ねると、さっきよりも、もっと深いキスが落ちてきた。

私は苦しくなって、うっすら目を開けて、守屋くんを見た。

守屋くんの目は、鋭く光っていた。

熱を帯びたその目に、私の心臓は、大きく高鳴った。


守屋くん・・。