風便り〜大切なあなたへ〜






駅前通りの、ビジネスホテルに守屋くんと一緒に入った。

受付の人は、少し私たちを怪しんでいたけど、何も言わずに部屋に通してくれた。



「よかったね、泊まれて」


「そうだな、ここは初めてじゃねえから、顔覚えられてたのかもな」



そう言って守屋くんは、二つあるうちの一つのベッドに座った。

私は少し、守屋くんの言葉が気になった。



「よく来るの?」


「あー・・まあ、ちょっと前まではな」



守屋くんは、少し言いづらそうに答えた。

私は、守屋くんのその言い方が気になったけど、あんまり深く聞かないことにした。



「そっか・・守屋くん、ご飯はどうするの?」


「おう、腹減ったな。食いに行くか?コンビニ弁当でもいいけど」



そう言って守屋くんは、ベッドから私の前にくると、私をぎゅっと抱きしめた。



「・・それか、お前でもいいけど」


「え・・?」



私は顔を赤くして守屋くんを見た。



「冗談だよ、お前、可愛いな」



そう言って、守屋くんは私から離れると、悪戯っぽく笑った。



「もう・・そういう冗談は、心臓に悪いよ・・」



私は赤くなった顔を両手で隠すと、目をぎゅっと閉じた。



「悪かったよ」



そう言って守屋くんは、私の手首を掴んで、私の手を顔から退かせた。

私は目を開けて、守屋くんを見上げた。



「・・瞳、潤ませてんじゃねえよ」


「だって・・」



私がそう言うと、守屋くんはそっと私の目に、優しいキスを落とした。



「・・・」


「・・コンビニ弁当でいいか?」


「うん・・」



二人で近くのコンビニに行った。

守屋くんは、一つじゃ足りねえからと言って、お弁当を二つカゴに入れていた。

私は、おにぎりと、多めに入ったサラダをカゴに入れた。



「お前、それだけかよ?」


「うん、夜はね、あんまり食べないんだ」



・・夜食べると太るし、あんまり守屋くんに、ガツガツ食べてるところ見られるのは、恥ずかしいからね・・。