風便り〜大切なあなたへ〜






初めて守屋くんの家を見た。

とても、大きな家だった。

守屋くんの家は、私の家とは、正反対の方向にあった。


・・守屋くん、いつも私を送ってくれてるけど、こんなに遠いのに、わざわざ送ってくれてたんだね・・。

朝も、迎えに来てくれてるし・・。

ありがとう、守屋くん・・。


私は守屋くんを見た。

いつもより、守屋くんが愛おしく見えた。



「なんだよ?」



私が守屋くんを見つめているのに気づいて、守屋くんは私に微笑みかけてくれた。



「ううん、なんでもない」



私は嬉しくて、笑顔で答えた。



「ちょっとここで待ってろ」



そう言って守屋くんは、家の中に入っていった。

私は少し淋しくなって、自分の手をぎゅっと握った。

守屋くんは、すぐに出てきてくれた。

見慣れない私服のせいで、守屋くんが大人っぽく見えた。


守屋くんの私服、やっぱりかっこいいよ・・。

私はあんまり、男の人をかっこいいとか思ったことがなかったけど、守屋くんは特別・・。

守屋くんは、かっこよくて、可愛い・・。

それに、すごく愛おしい・・守屋くんは、私にとって、すごく大切な存在だよ・・。



「・・行くか」


「うん・・」



私はあいている方の手で、大好きな守屋くん手のをしっかり握った。


守屋くんの手、あったかい・・。

守屋くんと、ずっと一緒にいれて、嬉しいよ・・。

すごく幸せ・・。



「守屋くん・・」


「あ?」


「早く、結婚したいね・・」


「・・・したいじゃねえ、するんだよ」



そう言って守屋くんは、私の手を自分の方に軽く引いた。

私はその勢いで、守屋くんとの距離が少し縮まった。

守屋くんを見上げると、少し顔が赤くなっていた。



「守屋くん・・」


「聞こえねえよ」


「大和・・」



私がそう呼ぶと、守屋くんは満足そうに微笑んだ。