風便り〜大切なあなたへ〜






「・・どうすんだ?」


「え?」


「お前が決めろよ、俺は待つだけだから」


「・・・」



わからないよ・・。

帰りたくないのは、本当だよ・・?

だけど、帰らないっていうことは、そういう意味なんだよね・・?

私・・まだ覚悟できないよ・・。

でも、守屋くんと離れたくない・・。



「守屋くん、帰りたくない・・一緒にいるだけじゃ、ダメかな・・?」


「ダメなわけないだろ?・・何もしないから、安心しろ」


「うん・・」



そう言うと、守屋くんは私の手を取って歩き出した。

帰りたくないって言っちゃったけど、どうするのかな・・。

守屋くんの家に泊まるのかな・・?

それはそれで、ちょっと怖いよ・・。



「大和・・どこ行くの?」


「お前ん家」


「え?」


「明日からゴールデンウィークだろ?ずっとお前と一緒にいてえから、着替え取りに行けよ。制服も着替えてさ。家の人には友達の家に泊まるとか言えんだろ?」


「・・うん・・」



私は嬉しくて、頬が自然と緩んだ。

休みの間は、守屋くんとあまり会えないと思っていたから、ずっと守屋くんといれるのが、嬉しくて、私は守屋くんの手をぎゅっと握った。

家につくと、守屋くんは家の外で持っていてくれた。

お母さんには、楽しんでらっしゃいって言ってもらって、お小遣いも少しもらったけど、少し悪いことをしている気分になった・・。

でも、彼氏と泊まるなんて言ったら、絶対に家から出してもらえない・・。



「・・大和の家に泊まるの?」


「いや・・ババアがうるせえからな、ホテルに行く」


「え、ホテル・・?」



私はびっくりして、足が止まった。

そんな私に守屋くんも足を止め、私の頭に手をおいて、優しく撫でてくれた。



「安いビジネスホテルだよ。安心しろ、何もしねえから」


「うん・・」