風便り〜大切なあなたへ〜






私たちのやり取りを見て、生徒指導の先生と、教頭先生は顔を見合わせた。



「まあ、なんだ・・もうサボるなという事と、交際するなら、高校生らしい健全な付き合いをしなさいという事だ。わかったか?」



教頭先生が私と守屋くんを見て、諭すように言った。



「はい・・」


「守屋も、わかったか?」



何も答えない守屋くんに、生徒指導の先生がきつめに言った。



「・・わかったよ」


「じゃあ、もう帰っていいぞ」



生徒指導の先生がそう言うと、私と守屋くんは席を立って、ドアに手をかけた。



「寄り道せずに、まっすぐ帰れよ?」


「はい・・」



教頭先生の言葉を背に、私と守屋くんは生徒指導室を出た。



「・・なんで言わなかったんだよ?」



ため息混じりの、守屋くんの声が、横から聞こえてきた。

私は守屋くんを見ると、小さく微笑んだ。



「・・もういいの」


「なんでだよ」



守屋くんは納得いかないようで、不機嫌な顔をしていた。

私は守屋くんの手を取って、両手で守屋くんの手を包み込んだ。



「守屋くんが、先生とのこと、忘れさせてくれたから・・だから、もういいの。それに、ただ好かれてるだけで、先生の人生壊せないよ・・私には大和がいてくれれば、それだけで幸せだよ」



そう言って私は守屋くんに微笑んだ。

守屋くんは顔を赤く染め、私から顔をそらした・・。



「大和?」


「・・うるせえ口は、こうしてやる」


そう言って守屋くんは、少し強引に私の唇に触れ、私の口を塞いだ。

一瞬だったけど、私は嬉しかった。



「・・素直じゃないね」



そう言って私は、守屋くんの顔を笑顔で覗き込んだ。



「うるせえよ」



守屋くんは、さっきよりも顔を赤く染め、ぶっきら棒に言った。


守屋くん可愛い・・。