風便り〜大切なあなたへ〜






放課後、私と守屋くんは、生徒指導室に呼び出された。

呼び出したのは、生徒指導の先生だった。

そこには、小野先生と、教頭先生もいた・・。

私と守屋くんは、顔を見合わせた。



「まあ座れ」


「はい・・」


「・・・」



生徒指導の先生に促され、私は目の前の椅子に座った。

守屋くんも、無言で椅子に座った。


なんだろう・・。


私は不安になり、隣に座っている守屋くんの手を握った。

守屋くんはちらっと私を見ると、優しく手を握り返してくれた。



「午後の授業サボって、お前たち何していた」


「え?」



生徒指導の先生が、眉間にシワを寄せて言った。



「お前には、関係ねえだろ」



そう言って、守屋くんは生徒指導の先生を睨んだ。



「守屋くん、そんな言い方ダメだよ・・」



私は小声で、守屋くんにそう言うと、生徒指導の先生を見た。

生徒指導の先生は顔を歪めて怒っているようだった。



「小林」


「は、はい・・」


「まだお前とは話ができそうだ。答えろ。何してた」


「・・なにも・・屋上で、空見てました・・」



・・嘘じゃない。

屋上で寝転がって、少しの時間だけど、空を見ていた。

私の答えに、生徒指導の先生は、ため息をついた。



「小林、本当のことを言いなさい」


「え・・?ほ、本当です!」


「お前たち、付き合っているんだろ?ちゃんとした健全な付き合いなのか?小林は守屋と付き合う前は、授業をサボったりしない良い生徒だったと聞いている」


「・・・」



・・確かに、昨日と今日の二日以外、授業をサボったことなんてなかったけど、でも、それは守屋くんのせいじゃない・・。

先生とのことがなかったら、私、ちゃんと授業に出てたよ・・。

私は先生に視線を向けた。



「・・先生、小林は嘘を付くような生徒じゃありません。年頃の子なので、いろいろと不安なのでしょう。感情が抑えられない時もあります」


「・・それはどういう意味ですか?小野先生」



先生の言葉に、生徒指導の先生が眉をしかめて言った。