風便り〜大切なあなたへ〜






次の日、学校に着くと、私の下駄箱に手紙が入っていた。

差出人を見ると、先生の名前が書いてあった。



「なんだよ、それ?」


「あ・・」



守屋くんは、私から手紙を奪い取ると、裏の名前を見て、手紙を半分に破った・・。



「あ、ちょっと・・」


「こんなもの、読まなくていい」


「・・・」



そう言って守屋くんは、近くに置いてあったゴミ箱に、手紙を捨てた・・。

私はどうしようか迷ったけど、ゴミ箱から手紙を拾った。



「なにやってんだよ」


「だって、捨てるのは可哀想だよ・・」


「・・そうかよ、勝手にしろ」



そう言って守屋くんは、スタスタと歩いていってしまった・・。

私は慌てて守屋くんの後を追った。

守屋くんは階段のところで私を待っていてくれた。



「・・悪かったよ。だけど、その手紙、絶対読むなよ?」


「うん・・」



私は手紙を、カバンの中に入れた。

守屋くんは、私が手紙をカバンの中に入れたのを見ると、私の手を優しく握ってくれた。



「・・読むなよ?」


「うん」



私は守屋くんの顔をしっかり見て答えた。


私、手紙読まないよ。

ただ、捨てるのは可哀想だと思っただけ・・。


教室に入って、私は自分の席に座り、教科書とノートを机の中に入れようと机の中を見たら、また私の机の中に手紙が入っていた。

差出人を見ると、また先生からだった・・。



「あっ」



守屋くんは、また私から手紙を奪い取ると、また手紙を半分に破いた・・。



「読むな」


「・・うん」



私がそう答えると、守屋くんは手紙を私に返してくれた。

私はちょっと手紙の内容が気になってきた・・。

手紙は分厚く、何枚か書いてあるようだったから、読まないのはちょっと失礼だと思った・・。


ダメだよ、読んじゃダメ・・。


私は机の中に入っていた手紙も、カバンの中に入れた。