風便り〜大切なあなたへ〜






「小林」



私は先生に腕を引っ張られ、そのまま先生に抱きしめられた。

私は離れようと、先生の胸を押したけど、先生の力が強くて離れられない・・。



「てめえ!」


「・・嫌、先生離して・・!」


「離さない・・守屋、ちゃんと見てろよ」



そう言って、先生は私の後頭部を押さえて、また私に強引にキスをした。



「・・や、だっ・・・!」



嫌だよ、守屋くん・・見ないで!


守屋くんは、拳を震わせて、私と先生を見ていた。



「やめろ!」



そう言って守屋くんは、私と先生を無理やり引き剥がし、私を強く抱きしめた。



「てめえには絶対渡さねえ!」


「それはお前が決めることじゃない」


「渡さねえ!」


「守屋くん・・」



私は守屋くんの胸で泣いた。

先生に触れられたところが気持ち悪くて、何回も拭った。



「守屋、絶対小林を奪ってやるから、せいぜい今を楽しんどけ」



それだけ言って、先生は教室を出ていった。


私は守屋くんにしがみついて泣いた。

守屋くんも私をぎゅっと抱きしめてくれたけど、私が守屋くんを見ても、守屋くんは目を合わせてくれなかった・・。


嫌だよ・・守屋くん・・。

・・私を見て・・?

・・あの時みたいに、私にキスして・・。

守屋くん・・。



「・・守屋くん・・キス、して・・?」


「くそっ・・」



私がそう言うと、守屋くんは強引なキスをしてくれた。

先生のキスなんか忘れられるぐらい、激しくて、何も考えられなくなるような、熱くて、深いキス・・。



「ありがとう・・・」


「・・・」


「・・私、守屋くんから、絶対離れないからね・・・」


「・・・・あたりまえだろ」



守屋くんはそう返事してくれたけど、やっぱり私を見てはくれなかった・・・。