風便り〜大切なあなたへ〜






「ねえ、大和」


「あ?」


「私ね、先生のこと許してあげたい」


「はあ?なに言ってんだよお前?あいつに何されたかのか、忘れたのかよ」



守屋くんの声は少し怒っているようだった。

守屋くんが怒るのもわかるよ。

先生にされたこと、ちゃんと全部覚えてる・・。

私、まだ先生が怖いよ・・。

・・だからって、私の守屋くんへの気持ちは何も変わらないよ?

これからもずっと、守屋くんが好きだよ。

だから、先生のこと許してあげたい。

守屋くんだって、先生に助けてもらったこと忘れてないよね・・?

私も、忘れてないよ?

今こうして、守屋くんが学校に来てくれてるのは、先生が守屋くんとちゃんと向き合ってくれたからからだもんね・・。

だから私も、ちゃんと先生と向き合ってみる・・。

もう先生への恐怖で、泣いたりなんかしない・・。



「・・先生が守屋くんと向き合ってくれたように、私も、ちゃんと先生と向き合いたいの」


「・・・お前」


「大丈夫だよ。もう泣いたりなんかしない。私が今度泣く時は、守屋くんに嫌われた時だよ」



そう言って、私は笑顔で守屋くんを見た。

守屋くんに嫌われた時なんて、想像したくないけど、守屋くん以外のことで泣くのは、もうやめるね・・。



「・・一つ忘れてる」


「え?」


「お前が今度泣く時は、俺がお前を鳴かす時だ。絶対お前、泣くからな」


「・・・」



どういう意味・・?



「わかんねえか?・・そのうち分からせてやるよ」



それって、守屋くんはそのうち私を嫌いになるってこと・・?

そんなの嫌だよ・・。



「嫌だよ・・嫌いにならないで?」


「あ?なるわけねえだろ」



じゃあさっきのはどういう意味なの・・?

わからないよ・・。