君の夢は僕の夢

それからは言うまでもなく瞬殺だった


紀希は、すごいと満面の笑みで拍手


他の奴らは何が起こったのかとわからない顔をしていた



「俺、勝ったぜ。さっさと散れ」


「待てよ。一つ用件聴いてやる」


「用件?そだな」



私は考え混んだ末に出した答えは



「お前らは族入ってるのか?」


「黒猫だ」



黒猫は海盗の族が解散してから全国一になった族だ


通りで喧嘩するのにもスピードは遅いし隙がありすぎだ


こんなんじゃ相手にもなんねーよ



「喧嘩強くなりたいか?」



こんな弱さじゃ全国一の名も腐るから



「そりゃな」


「なら、俺が教えてあげよう」



みんなびっくりした顔をしている