不思議でしょうがなそうな顔をしていると紀希は教えてくれた



「お前、輝蝶って知ってるか」


「ああ、知ってるよ、無敵の女だろ。だけど、そんなの、ただの噂話だろ」


「いや、違うな。輝蝶は、華梨奈だから」


「随分、笑わせてくれるな」


「世界中から華梨奈は狙われている。華梨奈は、誰よりも強い。負けた事はない。ただ、華梨奈は本気を出した事はない。本気を出せば、みんな死んでしまうからな」


「待てよ、てことは華梨奈は輝龍の総長!?」


「そうだ、だがこれはほかの奴には言ってはいけない。なぜなら、華梨奈の名が汚れるから。華梨奈は、仲間の夢を聞く度に叶えてやろうと体で払っているから」


「なに!?」


「俺のためにも華梨奈は体を張ってくれた。だけど、俺はその金で遊んだ。華梨奈に合わせる顔がない。お前、華梨奈のそばにいてあげてくれ。あー見えて、華梨奈はすんげー寂しがりやなんだ。怖い夢見ただけでもなく、そこら辺の女とは違う。すんげー可愛くて泣き虫でわがままだけど、優しくて誰よりも強くて一人で生きていけるように周りからは見られるけど華梨奈には支えになってくれるやつが必要なんだ」


「でも、なんで体張ってることを知りながらその金で、遊んでたんだよ」


「そのことを知ったのは昨日なんだ。俺は進学すると華梨奈に言ってから友達の家にいる。そのことを知ってるのは友達しかいない。なのに、知らないやつから手紙が来てたんだ。華梨奈が体で金を貰ってる。詳しく知りたかったら邪悪のアジトに来いって書いてあったんだ。俺は、その罠にまんまに引っ掛かった」



デートの時か。すごい焦って慌てたようだった