私は倒して倒して紀希を救い出す


そこにいた紀希はあの時は違う


私の知らない紀希だった


髪は金色に染まり、耳には数え切れないほどのピアス。服は派手な服


こんなの紀希じゃない


そう思いながらも声をかける



「紀希?」


「華梨奈」


「本当に紀希なの?調理師なれたんだよね?」



紀希は黙ったまま、何も答えない



「ね、答えてよ!紀希!」


「ごめん、華梨奈。学校行ってないんだ」


「なんでよ!」


「学校落ちたんだよ。それから何度も挑戦した。それでもだめだった。でも、華梨奈には言えなくて。華梨奈が毎晩遅くまで頑張ってくれてたのわかってたからさ。本当にごめんな」


「返してよ、私のお金返してよ!あんたのために私は!ごめん、なんもない。二度と私の前に姿を表さないで」



私はその場から離れようとした


その時。。。


倉庫内に銃声音が響いた


お腹にはすごい痛みが走る


そして、血がどんどん滲み出てくる

私はそのまま気を失った