君の夢は僕の夢

教室へ行くと誰もいなかった


移動教室だったみたいだ


まあ、私からしたら都合がいい


帰れる


カバンを取り帰ろうとすると、またあいつが現れた



「2組か」



私はもう怒りの限界だった



「おい、いい加減にしろよ。どけ」



低い声で睨みつけながら威嚇


私はそんなことしかできない



「おー怖い怖い。わかったよ、どいてやるよ」



最初から来なければいいだろ



「華梨奈」



え。なんで私の名前



「だよな?ほら」


「私の生徒手帳!なんで!?」


「落としたんだよ」



私は、海盗の手から雑に生徒手帳を奪う


今度こそ帰る



「礼くらい言えよな」



私は無視して帰った