7月23日。今日は比較的涼しいがセミがうるさく、それで目が覚めた。だがそれなりに清々しい目覚めだ。右の二の腕はなにやら柔らかなものにサンドされていた。
「うわっ!」驚きのあまりに叫んだ。が、起きない。「何で隣にいんだよ。ベッドに寝させて俺は布団に寝たはず…しかもYシャツで妙にはだけてんだよな。大丈夫だ、昨日の俺を信じろ!高垣楓!」俺は会ったばかりの美少女を汚す最低卑屈な人間ではないはずだ。が、こんな状況だと一応浮気にもなるな。ちなみに俺には彼女がいる。名前は、高城 唯。こちらもかなりの美少女で、一緒に街中を歩くと周りから舌打ちされるほど。そのクールな容姿とは裏腹にかなりのデレがある。ツンがないのである。二十歳で俺の母校、朱雀高校の先輩である。「まだ説明してないんだよな…どうしよ。」俺が悩んでいると、「んっー、はぁー…あ、おはようございます♪」起きた。「おはよ。んで、なんで俺の布団にいんの?」「えーっとですね、朝の4時半に目が覚めた私は、トイレに行きました。」「うん、それで?」「トイレから戻った私は、楓さんの布団からなにやら突起が見られました。」嫌な予感が…「うん…」「気になった私はそれを覗いてみたら楓さんの聖剣がお目覚めになっていらしたので、未熟ながら納刀させていただきました。それにしても良いものをお持ちですね。」「あーそれで朝はスッキリ目覚めたわけだ、……っておい!なにしてくれちゃってんの‼ダメだよそういうことしちゃ!」この先が不安だよ……。
「ガチャッ」玄関が開く音がした…