蝉愛。




相談室の中に連れていかれ、座らされた。


「なんですか?」


自分でも無愛想だと思うような冷たい声だった




「いや、なんていうんか、点数が前回までの半分ぐらいしか取れてないよな?
まあ遊びたいのは分かるよ?
その、良い彼氏さんも居ることだし?」



「でもなー、彼氏さんと仲良く点数まで下げちゃダメやぞー笑」


どんな意味だろうそれは。



「賢人も点数下がったんですか?」



「そう、岡田とそんなに点数が変わらんから少し話そうと思ってな。まぁほどほどにね?」



「…大丈夫です。別れたんで。もう遊びませんから」



あまりにもイライラして
虚しくて
相談室から逃げるようにして出た。


どうして?