2年になるとフロアは同じで、 距離はそれなりにあったけどすぐに会いに行ける。 「あ、賢人もう来てる?」 「んーんまだ来てない!今日は別で来たと?」 「あー、うん笑」 別れたなんて言いたくもない、 認めたくない。 悔しいけど萌音は振られた。 だけど賢人は、 「嫌いになれ」なんて言ってない。 萌音は好きなだけ想えばいい 気が済むまで好きで居ればいい 寂しくても見てるだけで満足しよう 片想いで充分。 自分に何度も何度も何度も 言い聞かせた。