アオイ


「うーん。」

「もしかして、まだ星太くん?」


茶化すように、笑うと、栞は少し悲しそうな顔をして笑った。


「星太は無理かなぁ。」

「えー、お似合いなのにね、2人。」

「あはは。ありがとう。」


その時、私の携帯が鳴った。

あ、お兄ちゃんからだ。

そういや今日帰ってくるんだっけ?

お兄ちゃんは隣の県で一人暮らしの大学生。

兄が大好きな私は月1で帰ってくるこの日が楽しみ。