狼な彼と赤ずきん

――そうだよね。



そもそも出会ったとき、私は十歳に満たない子供。


対して彼はすでに十代後半くらいの少年だった。


おそらく十は歳が離れているであろうこんな子供と裸で鉢合わせたところで、動揺するはずがないのだ。



私は大きくため息をつき、浴槽に浸かった。


狐にせっかくアドバイスをもらったけれど、うまくいきそうもない。


それでも――このまま逃げてばかりでは、何も変わらないだろう。


今は狐の言葉を信じて、彼の言うとおりの作戦にかけるしかないのだ。



お風呂から上がると、私は特に可愛いネグリジェを選んで着た。


滑らかなシルクの生地に、フリルとリボンのついたデザイン。


胸元はちょっと大きめに開いていて、大人っぽい。


これを着れば、彼も少しは私を大人として認めてくれるだろうか。