狼な彼と赤ずきん

「今夜、彼が眠った頃、寝室へ忍び込むんだ。そして、彼が気付かないうちにキスをしてしまえばいい。きっと彼は起きて君と距離を取ろうとするだろうから、それができないように彼をベッドに押し付けるんだ」



そして君の気持ちを素直に伝えればいいのさ、とさらりと言いのける狐。



私はますます顔に熱が上っていくのを感じた。


自分がされるのも恥ずかしかったのに、同じことを自分からするなんて。



「できるはずがないわ、そんなこと……!!」



「でも、君は彼ともっと近づきたいんだろう?彼のことを知りたいんだろう?」