「彼は君を嫌ってはいないはずだよ。君が来た時だって、歓迎会を開いてくれってみんなを誘って回っていてね。まあ、僕たちは勝手に彼がお嫁さんを連れてきたものだと思ってしまったけれど」
それは初耳だ。
私は思わず紅茶を取り落としそうになり、慌てて両手でカップを握った。
あんなに冷たい態度を取っている狼が、私のために歓迎会を――?
「でも、今朝だって何も言わずに家を出ていってしまったわ…」
混乱しながらそう告げると、狐はおかしそうにからからと笑い声を上げた。
「ふふ、まったく、彼らしいよ。……それで、赤ずきんちゃん。君は彼とどんな関係になりたいんだい?」
――恋人同士になりたい。
ちょっとキスをされただけで、優しく話を聞いてもらっただけで、好きになってしまうなんて浅ましいのかもしれないけれど。
それでも、私は彼のことが好きなんだ。
それは初耳だ。
私は思わず紅茶を取り落としそうになり、慌てて両手でカップを握った。
あんなに冷たい態度を取っている狼が、私のために歓迎会を――?
「でも、今朝だって何も言わずに家を出ていってしまったわ…」
混乱しながらそう告げると、狐はおかしそうにからからと笑い声を上げた。
「ふふ、まったく、彼らしいよ。……それで、赤ずきんちゃん。君は彼とどんな関係になりたいんだい?」
――恋人同士になりたい。
ちょっとキスをされただけで、優しく話を聞いてもらっただけで、好きになってしまうなんて浅ましいのかもしれないけれど。
それでも、私は彼のことが好きなんだ。
