翌日。


疲れていたせいか、私はどうやら昼近くまで眠っていたようだ。


日光のあまり届かない森だから、太陽がまぶしい――とまでは思わないが、辺りはそれなりに明るくなっている。


もっとも、太陽の位置が分からないから正確な時間を知るすべはないのだけれど。


何だか、外で騒がしい声がする。


わいわいと、人が集まってお喋りをしているような。


横たわったまま、何事だろうと窓の外に目をやれば、そこにはたくさんの獣人たちが集結していた。


ぱっと見たところ、十人くらいはいるだろうか。


フクロウ、狐、鹿、リス、兎、ヤギ、山猫など、ありとあらゆる獣人が家の庭で祝杯をあげ、持ち寄った食材を調理して飲んだり食べたりしているようだ。


中にはほろ酔い気分の者までいるらしく、まるでお祭り騒ぎだ。