「や、知らんし。つか、てっぺー先輩てあれやろ?南雲 徹平。あんなんのどこがええん」
「あんなんとは失礼な!徹平先輩は可愛いんやで!身長162しかなくてちっちゃいから周りから"てっちゃん"って呼ばれてんねんで!その度てっちゃんって呼ぶなって言うんだよ?毎回!それに牛乳飲んで身長伸ばそうと思ったけど牛乳あんま好きやないからカフェオレ飲むねんで!確かに牛乳含まれてるけどそれで伸びひんのに!ひたすら飲んでんねんで!今日も朝と昼と2回飲んでたし!ほんま可愛いやん!」
「可愛いうんぬんよりあたしはあんたが怖いわ。どっからその情報仕入れてんねん」
「私はいつも徹平先輩を見てる……」
「怖いわっ!!」
ツッコミとともにシバかれる私の頭。それに「痛っ!」とシバかれたところを擦る。いつも見てるとか嘘やのに。そんなん見てるわけないやん。見たいけど。たまたま見たり、またまた聞いたりした情報やもん。
結衣は呆れたようにため息をついた。
「あたしにはよー分からんわ」
「そりゃ彼氏いない歴=年齢の結衣坊には分かんねぇだろうよ」
「黙れじじぃ。あたしも彼氏いたことぐらいあるわハゲ。バットでその可哀想な頭かち割るぞハゲ」
「ハゲ言うなや!俺ももう60やねん!しゃーないやろ!」

