「な、誰なのっ?!あたしの知ってる裕貴はそんなんじゃない!」

「これが本当の俺なんだよ。」

倒れそう…これまでの裕貴は嘘だったんだ、

そう思うとなんだか泣けてくる。

「それと、愛は今日から俺のものだから。じゃあね『あいちゃん』」

「…は、はぁ!?」

あれって本気だったの!?

そんなこんなであたしはなぜか『裕貴のもの』に。

っていうか『もの』って!

というか、裕貴はあたしのことが好き、なの?

はぁ、意味がわからない……。

まぁ、裕貴もそのうち飽きるだろうし、どうでもいっか。

今日は本当、疲れた…

─この時、私はまだ知らなかったんだ。

これから巻き起こすとんでもない出来事に。