朝焼け

外を見ると、すっかり陽が暮れてしまっていた。

「そろそろ駅まで送るよ。な、雄ちゃん☆」

と、晃。

「雄ちゃんとか呼ぶなよな。薫、駅まで送るよ」



名指しで言われると少し恥かしいな、と思っていると、由美が



「雄君はアタシを送ってくれないのね~」


と少し拗ねている。


「だって、由美ちゃんを送るのは晃の仕事でしょ?」




由美の顔が赤くなる。



「…そうなの??」



顔を真っ赤にしながら晃に聞く。



「うん。この仕事はいくら雄でも譲れない」



「晃ぁ~☆☆」




……


「…あのバカップルは放っておいて、俺達は先に帰る?」


と雄が言うと、



「お前達も立派なバカップルだぞ?」


と、晃が冷静にツッコミを入れてくる。




「まぁ、私と雄はラブラブって事で☆」


と言うと、由美に



「その答えがバカップルだよね」

と言われた。