そして､運命の日が来た｡

出会いの場所はｺﾝﾋﾞﾆ､とﾛﾏﾝﾁｯｸのかけらも無いが､薫に会えるんだ｡

文句は言うまい｡



薫との出会いの合図は､晃が大袈裟に俺が居る事をｱﾋﾟｰﾙする｡


そして､薫は俺が来る事を知らないとの事｡
俺としてはそれは嫌だったんだけど､由美が

「薫にはその方が良いだろう」

と言うのでこんな形式をとる事となった｡



そして､俺は3人に先駆けてｺﾝﾋﾞﾆで待つ｡



晃からﾒｰﾙでもうすぐｺﾝﾋﾞﾆに着くとの事｡






ﾔﾊﾞｲ､心臓がﾄﾞｷﾄﾞｷして､破裂しそうだ｡



ｺﾝﾋﾞﾆのﾄﾞｱが開き､晃達が入って来る｡



後は合図を待つだけだ｡
緊張でどうにかなりそうだ…｡




「あれ～雄じゃん､こんな所で何やってんの?」



来た｡

合図だ｡



薫ちゃんがこちらに注目する｡



薫ちゃん本人を見た時､心臓が信じられない程脈打つ｡



後は打ち合わせ通り､晃が4人での行動を提案する｡




何か詐欺臭いが､これだけは信じて下さい｡



俺は､薫ちゃんに一目惚れしたんです｡





生まれて初めて､人を好きになったんです｡