月曜日の朝、バイトの準備をしていたら雄からメールが来た。


「おはよう。俺は今から学校だぁ
ちょっと寝坊したからヤバいかも(汗)」



「おはよう。自転車で行ってるんだよね?
事故と遅刻に気を付けてね?」



と送り返す。



「大丈夫!!信号待ちの時にメールしてるから!
メール出来る時はメールしときたいじゃん♪」




そんなに忙しい時でもメールをくれるんだ。




嬉しかった。



でも、雄の中で私の位置付けはどうなっているんだろう。




「さすがに授業中は無理でしょ?お昼なら大丈夫かな?」




「俺が授業中はむしろ薫ちゃんがバイト中だから無理でしょ(笑)
昼は余裕でOKです!」





雄の気持ちを知りたい。



メールを繰り返す毎に私は

ゆっくりと

だけど確実に

雄を好きになっている。




どうしよう、由美…




私、また「男友達」になったらどうしよう。




恋って辛いね。






でも楽しいね。





雄とのメールは幸せで


目眩を起こしそうだよ。




ねぇ、雄君。




…好きになってもいいですか?




って、もう好きになっちゃってるから、今更だけど。





そんな事は、言えないけれど。




雄君の、低めの声を聞きたい。



その、大きな手に触れたい。




こんな事、考えるのはダメかなぁ??




もうすぐ夏休みが始まる。


遊園地は忙しくなる。




会いたいよ、雄君。




でもね、




何でかな。




会うのが怖い。




きっと、会えば会う程、「男友達」になっちゃうから、




会うのが怖いんだ…




一緒にいたい。




「恋人」として。





ワガママ…


ですか?



願う事は罪ですかー…?